スタートガイド

1. レッスンタイムの基本操作を覚えましょう

2. レッスンでご用意いただくもの

2-1 必ずご用意いただくもの

  • 教本・教材
  • 筆記用具
  • スケッチブック(B4推奨)
  • クリアファイル

2-2 レッスン内容によってはご用意いただく可能性があるもの

  • 5線ノート(教室で販売します)
  • 情報カード、またはそれに準ずる厚紙など(音符カードや記号カードを作るときに使います)
  • お手玉(手首を柔らかくする運動で使います)
  • トレーニングボード(指のトレーニング・教室で販売します)

3. 練習の方法

3-1 ピアノ学習は予習型

ピアノは、限られたレッスン内で、最大の効果を上げるには、ご自身で勉強するのが一番です。レッスンは復習程度に考えましょう。小さなお子様は、最初から自習はできませんので、なるべく早くそのような学習ができるように訓練していきます。保護者が協力するとより早く自分で学習するようになるでしょう。

非常に細かく、情報量が多い、ピアノの演奏ですので、焦らずに取り組むことも大切です。全てが最初からできることはありません。人によってできるようになる技術の順番も異なります。

3-2 練習の頻度

習慣をつけるという意味では、毎日行うことが理想的です。しかし、最近は、習い事の種類も増え、自宅での娯楽も増えました。保護者の方が環境や本人の性格を見て、ある程度、調整してあげるとよいでしょう。性格によっては、少ない日数でもある程度の時間まとめてやった方が集中する子もいます。ある程度、習慣化してあげないと練習できない子がほとんどです。毎日を目標にしつつも、無理なく練習を続けていける頻度を一緒に探してあげて下さい。

なお、練習時間ですが、幼児から低学年くらいまでは1日15分やれば、なかなか上達するのではないでしょうか。2日1回なら30分にすればいいと思いますが、なかなか小さい子がこれだけの時間集中するのは難しいと思います。あくまでも目安としてお考えください。

逆に、練習をしないから全くダメということではなく、音楽に対しての理解力でやる気が変わってきます。よくわからない状態での5分の練習ときちんと譜面を理解して出の5分の練習では、子供にとって、時間の長さが相当違います。ピアノの場合は、譜読みが楽器の中でも特に難しいので、苦手な場合は、非常に大変だと思います。

難解な楽譜を読み、両手の指を別々に動かしてたくさんある鍵盤の中で正しいものを選んで音を出すのは、大人でも難しいのですから、子供の場合はなおさらです。どこでスイッチが入るかもわからないところがありますので、ある程度は、焦らずに見守ってあげるのがよいかと思います。

大人で初めて習う方も出直しの方も、ご自身のタイプは理解されていると思います。スケジュールに合わせて、毎日コツコツ練習をしてもいいですし、日数は少なくてもある程度の時間をまとめてやってもいいと思います。大きな曲をやる場合には、コツコツといっても、ある程度、まとまった時間を取らざるを得ません。ただ指を動かす練習なら5分から10分でもやればいいでしょう。ただ、大きい曲となったら1回練習するだけで30分以上平気で取られてしまいます。子供の時にやっていた方は、こんなあっという間の事ができなかったのかと驚くでしょう。働いている方は、特に30分も毎日練習時間を確保するのは難しいと思います。ある程度、割り切って、ご自身にあった頻度を見つけて下さい。

3-3 宿題の取り組み方

3-3-1 動画があるものは動画を見て下さい

指の動かし方を学ぶことは非常に重要です。見ているのは簡単でも、実際にやると指はなかなか動かず、力んでしまいます。しかし、講師の演奏を見ていることで、ある程度、動かし方のイメージがわきます。毎週1回でも見続けていると指の動きが徐々にスムーズになります。また、耳の訓練にもなります。

楽譜を追わせるのも大切な訓練です。流れている曲に対して、止まってしまう癖がつかないように、模範演奏を聴きながら、どんどん読み進めることを学びましょう。最初は保護者が手で追ってあげ、一人でもできるようにするのが理想的です。

<参考サイト>
  • ピアノ学習サイト「ぴあのび」
    レッスンで扱う曲の動画や練習のポイントを確認できます
  • 高橋音楽教室ブログ「レッスン日和」
    在籍生のレッスンの様子をご覧いただけます。つまずくポイントなどが参考になります

3-3-2 動画がないものは「音を読む」→「リズムを確認する」

本来であれば、動画を見て、それを弾ければ、弾けるようになることが目的ですので、問題ありません。しかし、目と耳で覚えるのは限度があります。難しい曲になれば、やはり「楽譜を読む」ということが必要になってくるでしょう。ピアノの譜面は楽器の中では、本当に難しいと思います。お子様は、線の認識が得意でないと楽譜を読むのも苦労するかもしれません。ただし、コツコツやっていけば必ず上手に読めるようになります。最初のうちは保護者が読むお手伝いをしてあげるのがよいでしょう。

一番いけない癖は、わかっていることがあるのに、全て「わからないから教えて欲しい」ということです。例えば「ド・レ」は読めて、「ミ」が読めないだけなのに、課題曲の「ド・レ」も弾こうとせず、全てわからないで済ませてしまうと、時期に「ド・レ」も読めなくなります。わかることはきちんと自分でやることが重要です。

3-3-3 ソルフェージュは読み・リズムを取り・「歌い」・弾きます

ソルフェージュは、読んでリズムを取って弾けるだけではなく、「正確な高さで歌う」訓練を兼ねています。そもそも「正確な高さで歌う」ことの方が重要度が高い訓練です。これは耳を鍛えると同時に、「楽譜を見て、(楽器で確認する前に)ある程度の曲のイメージを頭の中で描けるようにするための大切な訓練です。歌でもある程度、聴いたことのある曲が覚えやすいと思います。ピアノも同じことです。そして、初めて出会った曲であっても、楽譜を見て、イメージできれば、練習の効率性が増すということです。

聴いて読む、読んで歌う、合わせて歌うなど、様々な方法で練習する事で、非常によい効果を得られます。

3-3-4 歌いながら練習しましょう

ピアノは打楽器に似た音の出し方をしますので、なめらかな音を出すのが非常に難しい楽器です。歌詞が付いている曲は覚えて歌ってもいいですし、鼻歌でも構いません。歌いながら弾いてみましょう。特に演奏中に「呼吸を止めてしまう」と身体に力が入り、指は動かない、乱暴に弾いてしまうという症状が出てきます。歌うことで呼吸が流れ、力を抜くことができます。

ピアノの演奏のコツで非常に重要なのは「脱力」です。打鍵する指先だけに力を入れ、あとは非常にリラックスしていなければいけません。

3-3-5 指使いを守りながら、音名も理解しましょう

指使いばかりに気を取られていると、音名もわからず、指の番号だけで弾いてしまう癖がつきます。これでは音の範囲が広がってくると混乱してしまいます。指番号を守りながらも、初期の段階から何の音を弾いているのか意識しながら演奏するのが大切です。

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